2020年の初パリ。

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Bonjour à tous !
や〜〜〜〜〜〜っと長かったストライキが収束しましたね。
フランス在住の皆様、お疲れ様でした。

私はといえば、実は今月パリに行くことが決まっておりまして。お客様たちにストライキ情報をお伝えしつつ、自身もハラハラしながら動向を見守っておりました。とりあえずは収束したようでホッとしておりましたが、どうやら17日にまたストがあるようで・・・・
一難去ってまた一難、という感じですね。

そしてさらにちょっと心配なのがコロナウィルス問題。
実際、お客様からも渡航がご不安という声もちらほら届いております。
私は感染自体ももちろん心配なのですが、それよりも怖いのが「アジア人」の括りで差別に合うのではないかということ。
こちらの記事でも記述がありますがやはり現地では中国人の子供へやのいじめが起こっているようです。NYではマスクをした中国人の女性が地下鉄で暴行されたというニュースも目にしました。

webronza.asahi.com

いずれも被害に遭われたのは中国人の方ですが、欧米人から見れば日中韓国人の顔なんて見分けつきませんよね。それこそマスクなんてしていればなおのこと。
ただでさえフランスではマスクをつけるのが一般的ではないのでマスクをつけてるアジア人=中国人だと思われて謂れのない誹謗中傷に合うのでは・・・と正直ちょっと心配です。

CDGに到着するまではマスクを外すつもりは1mmもありませんが、空港から出たら外さないと、余計な誤解を生むかもしれないなと気を引き締めております。

 

なんだか暗い話になっちゃったな。
普通にパリ行きは楽しみなんですよ。嫌な誤解がないといいな、と思っているだけ。

 

ちょっと気持ちを切り替えるために今日知った(知りたてすぎますが)、フランス人歌手をご紹介します。Pommeちゃん。

www.youtube.com

ちょっとアンニュイな感じがたまらない。仕事しながら聞いています。
今日在日フランス大使館のツイッターで彼女が千と千尋の神隠しのED「いつも何度でも」を日本語で歌っている姿が掲載されていて、それがめちゃくちゃ素敵で。

今日の午後はずっとSpotifyで彼女の曲を聞いてます笑

 

日本は明日は祝日ですね。
私は今から友人とご飯行ってきます。
皆様も素敵な夜を! Bonne soirée

 

BONNE ANNÉE 2020 !

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遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
皆様はどんな年末年始を過ごされたのでしょうか?

日本では年末にカルロス・ゴーン氏の国外逃亡ニュースが流れ、例年より少しピリついた空気の中での年越しになりましたね。フランスは12月から続くストライキがまだ続いており、相変わらず移動に苦労する日々のようです。
昨日あたりからメトロの運休状態もかなり改善されて、RER B線もようやくパリ市内と空港までが乗り換えなしでアクセス可能になりましたね!少しずつですが日常のパリに戻りつつある予感がしてきました。

そして私自身はといえば、年末年始は見事な寝正月を過ごし、やばいやばいと口では言いつつも甘んじていたダメダメ生活に喝を入れるべく、新年早々人生初のジム登録をしてきました。

日中自宅にこもって仕事をしているもので筋力も衰えまくっており、登録ついでに体成分分析をしてもらったのですが見事にマイナスの結果が…。とにかく筋肉量が足りないとのことで、痩せる運動よりも筋肉を作る運動をしましょうと言われてしまいました。30代、情けない…。体験やらせてもらったマシンを使った筋トレが思いの外楽しかったのが救いでした。最初の目標を4月に設定しているので、そこまで心折れないように頑張りたいと思います。

なんと小さな個人的目標。いいんです。継続は力なり。Continuer, c'est pouvoir!

 

個人的目標のお話をしたところで、今年のもう少し大きな目標について。
今年は改めて今後の自分について深く考えたいなと思っています。
ワーホリを終えて帰国して今年で丸3年になります。ありがたいことにコンスタントにフランスに行く機会を毎年もらえていますが、将来的にどういう形で自分が生きていきたいのかを掘り下げる1年にしたいです。今のように年に何度か渡仏するのがいいのか、それとも暮らして行くという選択肢を改めて取得するのか。

今年のテーマは生き方を選ぶ。

これまで長期的視野とか人生プランとかまったく考えたことなくて、流れるままに生きてきちゃったので…。大げさに聞こえますけど、かなり真剣。自分のこと、家族のこと、考える年にしようと思っています。

 

書いておかないと、また甘えてだらける1年を過ごすんだろうなと思ったので決意表明みたいな意思も込めて、ここに記しておきます。

ストライキ続くパリの街。

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Bonjour!

なんて何ヶ月ぶりの更新なんでしょう。
きっとご覧頂いている方もいないのではないかと思いますが、思いつくままに書く場所だと思っているので、これからも思いついた時にぽろぽろ書いていきます。

さて、タイトルの通りフランスはストライキ真っ最中ですね。
国の年金制度への抗議という名目で各団体が12月から様々な場所でストライキやマニフェスタシオン(デモ行進)を行なっています。12月5日から始まって2週間以上が経ちましたが、いまだに終わる気配が見えません。クリスマスも続行だ!と息巻いている状態。

パリではメトロはほとんど動かないし(少し改善)、バスも半分程度だし、郊外へ行く電車も5本に1本くらいしかきません。

関西で例えるならJRがほとんど動かない、大阪メトロも御堂筋線のなんば〜新大阪まで・四ツ橋線のなんば〜西梅田までが午前と午後で3時間ずつくらいしか動かない、それ以外の路線・駅は全部運休と閉鎖!みたいな感じです。で、バスが半分でモノレールだけ終日通常運行

こんなこと、日本では想像もつかないし絶対に起こりえないですよね。
もし実際に起こったらJR西日本大阪市がどれだけユーザーから批判されるか。

今回のストライキ、もちろんストに参加しない人たちにとっては不便極まりないのですが、そもそもなんで公共交通機関ストライキなの?と思って調べてみました。

どうやら政府が打ち出している年金制度改革案が早期退職優遇制度がある国鉄職員や一部の職業従事者にとって受給額が減るという恐れがある、というものが原因のようです。

だからSNCFやRATPなどの公共交通サービスの職員たちが一斉にストライキを起こしているんですね。実は国民アンケートでは7割近い国民が「年金制度への改革派必要である」と認識しているものの、自分の受給額が減るのは嫌!というのが本音なんだとか。

www.jiji.com

日本でも不透明な改革は度々ニュースでも話題になりますが、それに対して批判を繰り広げるのは専ら野党の政治家たちですよね。ニュースやワイドショーでも取り上げられてはいますが、あくまでTVの中の出来事であって今回パリで行われているような大規模なストライキには滅多に繋がりません。

私の記憶で一番新しくて大きなものだと東電・関電の原子力発電に関するデモ活動ですかね…。それだって集まっても数千人です。

フランスでは今回の件に関するデモだけでフランス全土で80万人が参加したそうです。フランスの総人口は日本の約半分(6,700万人)それなのにデモ参加者は270倍近い。

海外に住んでみて、すごく実感したことのひとつが国民の国政への関心度の高さ。
日本人が関心が薄いって言いたいわけではありません。「政府のやり方が間違っている!こんな改革は認められない!」と思ったらそれを行動に移して抗議活動をするのがフランス。同じ不満を持っていてもツイッターで呟いたり友人間で話したりするだけなのが日本。

日本人て基本的にシャイというか、熱意を全面に押し出してアピールするのとかすごく苦手な人種じゃないですか。ディベートとか。かくいう私も大の苦手ですけど。

だからたとえ「間違っている」と思っていても「間違っているけどそんな主張するのが私だけだったらどうしよう」「目立ちたくない」みたいな心理が先に立ってしまって行動に移せないんだと思います。

逆にフランスってガツガツ自己主張していく人たちなので、ストライキもデモも日々どこかしらで行われていますし、実際にその行動が理由で政策が変わったりするんです。政府が無視できないくらいの世論の熱が高い。

パリに住んでいた頃は大統領選挙もありましたし、そういう国民の政治とか環境問題への“熱”みたいなものは本当に凄まじいなと感じました。日本人に同じくらいの熱狂さを求めるのは難しいだろうとは思いつつ、もう少しthinkからactionのハードルが下がれば色んなことが前進するんじゃないのかなと今回の件があって改めて思いました。

 

なんだか急に重たい話をつらつら書いてしまったように思いますが、先日Twitterで私が言いたいことを素晴らしく的確にまとめてくださっている方がいらっしゃったのでシェアします。

この方はフランス在住の方ではないですが、「海外に住んだことのある日本人」 として頷く部分の多い内容でした。フランスだから、ということではなく日本じゃない国に住んでみて、外から日本を見たときに感じることというのはどの国から見てもある程度は似通ってくるんものなんですね。

 

パリのストライキの件があったので、前々からちょっと思っていたことを書きました。
それにしてもいつまで続くんでしょうね〜。今のところ28日まではストライキ続行のようですが、穏やかな年末年始になることを願うばかりです。

 

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Bonjour!

今日は久しぶりにフランス滞在に関するお話です。毎度のことながらギリギリになって気付いて冷や汗をかくという体験談でございます。

すでに次回7月にまたフランスに行くよ!というようなことを書いたと思うのですが、意気揚々とチケットも手配し、近付く渡仏の日にワクワクしていました。

そしてなんの気なく眺めていたフランス関係のサイトでふとシェンゲン協定という耳慣れないワードが飛び込んできました。ワーキングホリデーの時には目もくれなかったキーワード。ちょっと読んでみたところ、「あれ?これ私やばくない…?」と顔面蒼白。

ということで、読んでもよくわからないぞシェンゲン協定!でも知らないと絶対ヤバい気がするシェンゲン協定!特に短期間に複数回ヨーロッパに渡航される方は必ず知っておかないとえらいことになる国際協定について、私なりに学んだ情報をご紹介させて頂きます。

そもそもシェンゲン協定って何よ?

kotobank.jp

え、全然わからん。でもかいつまんで言うと、要するにシェンゲン協定加盟国内に滞在する人や物の移動を自由にしますよ(いちいち入出国審査しませんよ)ってことらしいです。
EUとの違いは?ってなると思うんですけど、EUシェンゲン協定の大きな違いはEUEU加盟国の国民にのみ適用されるもの、シェンゲン協定は加盟国内に滞在するパスポートやビザを持っている人なら誰でも適用されるものだと言うことです。

日本人のシェンゲン圏内滞在は「180日のうち90日」

そしてノービザ滞在者にとって一番重要なのがこれです。「180日のうち90日」と言うシンプルかつ意味深な文言です…。私はこれに2週間ほど悩まされました…。

ここで言う180日は次回のシェンゲン協定加盟国への入国日から遡って180日を起算日とし、そこからあらゆる180日間で最大90日間滞在出来るよ、と言うことなんですが…。 

例えば、2019年8月1日から9月30日の2ヶ月間(60日間)滞在したいとします。そうするとそこから180日遡ると起算日は2019年2月3日。もし2019年2月3日〜2019年8月1日の間に一度もシェンゲン協定加盟国に入国していなければ当然90日滞在出来ます。

ただ、そうじゃない場合は色々とややこしく…

オーバーステイの例

先ほどの例から、オーバーステイとなってしまう例をご紹介します。
次回入国日:2019年8月1日
これまでの渡航歴:2019年4月1日〜2019年5月15日

上記の場合、起算日(2月3日)から180日の間にすでに45日間滞在していることになります。その場合は当然90日から減算されますので8月1日の時点で残りの有効滞在日数は45日になりますね。

今回のプランでは60日間滞在したいということですから9月16日以降の滞在はオーバーステイとなってしまいます。

渡航歴があってもオーバーステイにならない例

その他、こんなケースもあります。

次回入国日:2019年8月1日
これまでの渡航歴:2019年1月10日〜2019年2月28日

これも、起算日は変わらず2月3日です。ただし、渡航歴に注目。
2019年1月10日〜となっています。つまり、起算日より前の渡航歴があるんです。
このような場合、2月2日以前の渡航歴はカウントされません。

つまり、実際は1月10日〜2月28日の49日間の滞在があったわけなんですが、シェンゲン協定における180日間に適用されるのは2月3日〜2月28日の25日間だけになるんですね。そうなると残存有効日数は75日間。次の渡航で60日間滞在してもトータル85日間でオーバーステイとはならない、ということが起きるんです。

実際に私がやらかした失敗談

ここからは実際に私がやらかした失敗談を、二の舞になる被害者を一人でも減らすために恥を忍んで書き連ねます。あ〜〜〜恥ずかしい。

私は、当初下記のプランで航空券を手配していました。

往路:7月2日出国〜アジア圏でトランジット〜7月3日フランス入国
復路:9月14日フランス出国〜アジア圏でトランジット〜9月15日帰国
合計滞在日数:75日

そして前回の滞在日程は下記の通り。

往路:1月17日出国〜アジア圏でトランジット〜1月18日フランス入国
復路:3月18日フランス出国〜アジア圏でトランジット〜3月19日帰国

これを前述の方法で滞在を計算してみると…

  • 起算日:1月4日
  • 前回滞在日数:59日
  • 残存有効滞在日数:31日 

 足らんやん。全然びっくりするくらい足らんやん!無知って怖い。しらっと倍以上の日数滞在する気でいるやん。我がごとながら目を疑いました。Oops...

それでもそこから2週間弱「いや、もしかしていけるのでは?」とむにゃむにゃと悩みました。その理由がこちら。

シェンゲン協定内短期滞在用の計算サイト:Schengen-calculator
ノービザで渡航する人に対して、これまでの渡航歴と次回の入国日を計算することで自動的に残存日数を教えてくれる便利なサイトです。

だがしかし!このサイトで上記の情報を入力するとね?「The stay may be authorised for up to :90 day(s)」って表示されるんですよ。「え?いけるの?」ってなるでしょ?
だから怖くて改めて在日フランス大使館にメールで問い合わせてみました。

「次回のシェンゲン協定国最終出発日より遡って180日のうち90日越えていなければ滞在可能になります。

御了承ください。

Ambassade de France au Japon

Section Visas

4-11-44 Minami Azabu, Minato-Ku

106 -8514 TOKYO - JAPON

と、このような返信が来てさらに混乱。この表現だと、私の次回出国日は9月14日なのでそこから180日遡って3月18日が起算日になるんです。じゃあそもそもシェンゲン協定に引っかかってなくない?(前回のフランス出国日が3月18日だから)

輪をかけて「もしかしていけるんじゃない?」説が濃厚に…

しかし疑り深い私はさらにさらに保険をかけて今度はフランス政府HPから問い合わせてみました。

www.service-public.fr

当ブログでも度々紹介しているサイトです。ここからメールで同じ内容について問い合わせてみると下記の返信が。

「Si vous revenez le 03/07/2019, il faut compter 180 jours en arrière, ce qui fait aux alentours du 04/01/2019, et calculer combien de jours vous êtes restés dans l'espace Schengen depuis cette date.
En imaginant que vous avez cumulé 60 jours de séjour, vous ne pourrez effectuer que 30 jours maximum=(あなたは最大30日間しか滞在出来ないでしょう).」

ほらやっぱり無理じゃん。

その後も色んな方のブログや情報を拝見しましたが、どうにも無理説の方が説得力あるぞと。そもそも180日の概念って、「あらゆる180日のうち90日」なんですね。

この180日は次回の入国日から帰国日までの間毎日その日を起点に遡るんです。8月1日の180日前は2月3日、8月2日の180日前は2月4日…9月30日の180日前は4月3日という風に。
確かに“あらゆる”180日…。

結論:やっぱり無理。

ということで色々調べた結果、正直これ!という回答は得られなかったもののやはり当初の日程通りでの渡航はリスクが高すぎるということで回避することにしました。次回の渡航は8月に順延。ギリギリ90日におさまる期間で9月中旬に帰国を予定しています。

我ながら非常に情けない結果となりましたが、身を以て経験して勉強になったと思うことにします。

本音を言うと在日フランス大使館からの回答は未だに腑に落ちませんが。
なぜその回答になったのか追加質問しましたが同一内容のメールへの返信は一度まで、追加の質問には回答しません。とHPに書いてあったので当然返信は来ていません。
う〜ん、もやもやする。

ということで、今回は久しぶりに長々と書いてしまいましたが我々日本人がヨーロッパを旅行する際にとっても重要なシェンゲン協定についてご説明させて頂きました。私自身もまだまだわからない中で経験談として記述していますので、誤りがありましたらぜひご指摘ください。

 

trip note 更新!〜必見のステンドグラス/サント・シャペル教会〜

Bonjour!

日本はだんだんと夏の訪れを感じさせるジメッと蒸し暑い日が多くなってきました。
フランスのからりとした夏が恋しい!ということでトリップノートさんでも久々のパリ記事を更新しました。

 

tripnote.jp

 

実はワーホリ滞在中には行ったことがなくて、前回の1〜3月の滞在時に初めて訪れました。10ユーロの入場料なんて安いもんだ!!と叫びたくなるほどに美しいステンドグラスの数々に、一日中でも滞在出来るなぁ…と思わず惚けてしまうほどです。

残念ながら、ノートルダム大聖堂が4月の火災で焼けてしまい、今後数年は立ち入ることが出来なくなってしまいましたね。同じくシテ島にあるサント・シャペル教会はきっとノートルダムに代わり、さらに多くの観光客が訪れる観光スポットになるのでしょう…。

規模は小さいのでノートルダムほどゆっくりと見て回るということはないですが、ステンドグラスをじっくり見れば2時間くらいは(私は)平気で滞在出来ると思います。2階の礼拝堂の出口近くには日本どで記載されたガイドも置いてあって、ステンドグラスの製法なんかも読み知ることが出来ますよ〜。

美しい写真の数々はぜひ記事でご覧になってくださいね。